菜園を楽しもう 2021.2月

2021.02.16

菜園で楽しむ楽しみ方も人それぞれ

2月は夏野菜に向けての土づくりの時期  

今年はエンドウの横のほうれん草やレタスが順調に育っているだけで、トンネル内の小松菜、コカブ、山東菜、水菜などの生育が遅れています。もうしばらくすると花芽が付いて成長が止まります。白菜も結球しないものが多くありました。

 生育が遅れたのは遅蒔きした野菜の防寒対策をきちんとしなかったためです。さらに暖冬慣れで遅蒔きでも十分に追いつくという過信から適期播きを減らしすぎました。残念ながら今年の春はスーパーの野菜を買うことが増えそうです。

 2月は玉ねぎやイチゴの追肥、ニンジンの種まきなどもありますが、夏野菜に向けての土づくりの時期でもあります。元肥を入れる前に空いた場所を粗く起こし、寒気にあてて病害虫対策をする「寒ざらし」もありますが、仲間の中には畑に溝を掘り、大量に水を入れて水田のようにして防虫対策をする人もいます。

 私の場合は切れ目なく何かを作っているので、今の作物の間に生ごみ堆肥を置き、追肥と同時に次作の元肥になるようにしています。

 私たちの菜園では33組の家族が有機無農薬をベースにしながら、33通りの作り方をしています。

 きれいな畑もあれば草だらけの畑、ワラを敷き詰めた畑と様々です。同じ大根でも大きく太く育てている人もいれば小さなものしかできないと嘆く人もいます。これが夏のサツマイモでは前者は葉ばかり大きくなると嘆き、後者はいい芋ができたと喜んでいます。なんでもうまく育つ畑にするというのはかなり難しいようです。

 畑には一人で来る人、親子や夫婦で来る人と様々です。別々に家庭を持つ3姉妹と母親が連絡を取って畑に集まり賑やかに歓談する。収穫時にはその夫や子どもも参加して、いとこ同士も遊ぶ場になる。

 家庭菜園には上手に作るだけではない楽しみがあります。市内の荒れ地をなんとか使えるような仕組みができるといいですね。

12月15日播きの冬野菜の2月2日の様子

    記事一覧へ